「自分のチャレンジをつなぐ」学習をめざして

 1学期終業式の校長講話で「通知票の意味・見方」について取り上げました。一部を紹介します。

 通知票はみなさんの学びについて、成果や課題を伝えるものです。ABCの数や数字の大小だけを見るのではなく、その意味をみなさんに理解しておいてほしいのです。難しい言葉もありますが、自分にかかわることですから、わかっていてほしいと思います。さらに家の方にもみなさんから説明できるといいなぁと思います。
 夏と言えば…カレーです。なんと言ってもカレーです。暑い夏に汗をかきながら食べて、元気をたくわえて夏を乗り切ろう!というのが夏のカレーです。これは給食の「夏野菜カレー」です。とってもおいしかったですよね。
 カレーをつくる時にはいろいろな食材や調味料、道具を扱います。どんな野菜が入っていたか、思い出してみましょう。「ニンジン」「タマネギ」はスタンダードですね。給食室では「カボチャ」「ピーマン」「トマト」「ナス」「ズッキーニ」そして「ショウガ」「ニンニク」も加えられています。
 「もの」だけではなくて技術も必要です。道具の使い方、調理の順番や分量など、おいしいカレーづくりの基本です。これが通知票の「知識・技能」です。
 次に調理しているところを思い浮かべてみましょう。給食室では、野菜それぞれの切り方や炒め方を考えてアレンジしています。どのタイミングでどの野菜をどういう順番で調理するか、調理中でも状況を見て、その場で変更することもあります。さらに色合いや盛り付けの方法にも工夫ができます。これが通知票の「思考・判断・表現」です。
 さて、「主体的に学習に取り組む態度」とは、どんな態度なのでしょう。
 このカレーづくりのいろいろな場面で、「あなたが自分から進んで取り組んでいるか」ということです。単純に「よくできた」「がんばった」ではよくわかりません。
 例えば、「準備の時にレシピだけではわからないことがあったので自分で調べた」「食材の切り方を自主的に練習した」「スイカを入れたくて試しに入れて味見して確かめた」などはどうでしょう。また、「困っている友だちが自分でできるように支えた」「ルーを入れるタイミングを失敗したが、味をよくする方法をあきらめずに探していた」などもどうでしょう。
 この話をふまえて、もう一度通知票を見て、自分のチャレンジについて考えてみましょう。通知票は、「大丈夫!」「がんばった!」ところを確かめ、「課題」をつかんで、チャレンジしていくためのものです。どうしたらよいか、もしわからないときはどうしますか。そのために先生方がいます。ぜひ活用してください。